飛躍の鍵は「経営の本質」にあり!— 迷ったとき、立ち返るべき原点とは?

. その「モヤモヤ」、本質を見っていませんか?

売上は悪くないのに、なぜか手元にお金が残らない。
社員は頑張ってくれているけど、なんとなく熱量が下がってきた気がする。
自分としては一生懸命やっているのに、なぜか歯車が噛み合わない…。

そんなふうに感じていませんか?

私たち中小企業の経営者にとって、悩みは日々尽きませんよね。
でも、実はその“なんとなく上手くいかない”という感覚の正体、
それは「経営の本質」から少しずつズレてしまっていることにあるかもしれません。

本記事では、「そもそも経営って何のためにやってるんだっけ?」という原点に立ち返りながら、明日からの経営に活かせる視点をお届けしていきます。


2. 経営の本質って何だろう?— 3つの柱で見えてくること

2-1. 「誰のために、何をするのか?」— 商売の原点

ドラッカーはこう言いました。
「企業の目的は、顧客の創造である」

つまり、「売ること」よりも、「必要とされること」
ここを見誤ると、どれだけ良い商品やサービスがあっても、空回りしてしまいます。

たとえば、長年地域で店を構えてきたある金物屋さん。
時代とともにホームセンターが台頭し、売上が減少…。でもある時、思い切って“商品を売る店”から、“暮らしの困りごとを解決する相談所”へと方向転換しました。

すると、少しずつ「また来るね」というお客さんが戻ってきた。
それは商品力ではなく、“この店に相談すれば安心”という価値を提供できたからなんですね。

あなたの会社は、誰に、どんな価値を届けていますか?


2-2. 利益と社会性 —「会社を強くする血液」と「存在理由」

「利益を出せなきゃ会社は続かない」
これは紛れもない事実です。私たちは理想だけで飯を食っていけません。

でも一方で、「数字ばかり追っていたら、社員が疲れて辞めてしまった」
「やってることに誇りを持てなくなった」
そんな声も、実際よく耳にします。

最近では、「CSV(共通価値の創造)」という考え方が注目されています。
社会の課題を解決しながら、自社の利益も上げていく。そんな経営の在り方です。

先ほどの金物店のケースでも、地域の高齢化が進む中で、量販店では対応できない地域の課題に対応することで高齢者に喜ばれただけでなく、社員の働きがいもアップし、結果的に利益も向上したのです。

社会と会社、どちらか一方ではなく「両方に価値を生む」。
これが、これからの中小企業の生き方かもしれません。


2-3. 「人と組織」— 未来をつくる土台は“誰がやるか”

どんな戦略も、結局それを動かすのは「人」。
しかも、私たちのような中小企業にとっては、ひとりの存在感がとても大きい。

でも最近、「若手がすぐに辞めてしまう」「社員がどこか他人事っぽい」
そんな状況に直面していませんか?

それ、社員のやる気がないわけじゃなくて、
“会社の目指す方向”や“何のために頑張るのか”が見えにくくなっているからかもしれません。

理念って、つい「額に飾るだけ」になりがちですけど、
日々の会話や評価制度、ちょっとした声かけの中にこそ、理念が息づいてくるんですよね。

小さな組織だからこそ、社員一人ひとりが「自分ごと」として会社を動かせる土壌をつくる。
それが、未来を拓く力になります。


3. あなたの会社はどうですか?— 本質チェックリスト

ちょっと、立ち止まって考えてみませんか?

✅ 自社のお客様が「誰」か、はっきり言える
✅ お客様に「どんな価値」を届けているか、言語化できている
✅ 経営理念が、社員の行動に影響を与えている
✅ 利益の構造(どこで稼ぎ、どこで漏れているか)を把握している
✅ 社員が「この会社で働く意味」を実感できている
✅ 自社の存在が、社会の役に立っている実感がある

いくつYESと答えられましたか?

たとえ半分でも「うーん」と感じたら、それは立ち止まって「本質」に向き合うチャンスです。


4. 明日からできる、第一歩

本質を見直すといっても、最初から完璧を目指さなくていいんです。

まずは、

  • 自社の“らしさ”ってなんだろう?
  • 本当に喜ばれている仕事って何だろう?
  • 自分は、どんな会社にしたいんだろう?

そんな問いを、自分自身に投げかけてみてください。
そして、社員とも少しずつ対話を始めてみてください。

経営とは、「答えを持つこと」ではなく、「問い続けること」かもしれません。


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もし、こうした問いに向き合う仲間がいたら——
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「経営に正解はない」
だからこそ、問いながら、対話しながら、少しずつ“自社らしい経営”をつくっていきましょう。

一緒に、“愚直に”学び続けませんか?