「毎日、朝から晩まで走り回っているのに、なぜか利益が残らない」 「新しい集客ツールや流行りの手法を取り入れたのに、売上が伸び悩んでいる」
もし、あなたが今そんな焦りを感じているのなら、それは「努力不足」ではありません。
もしかすると、「戦略」と「戦術」のボタンを掛け違えていることが原因かもしれません。
私たちは多くの中小企業をご支援する中で、「戦術」には非常に熱心だけれど、「戦略」が不在であるケースを数多く見てきました。 今回は、企業成長の道を切り拓くために必須となる「経営戦略」の基本について、特に混同しやすい「戦術」との違いに焦点を当ててお話しします。
「戦略」なき「戦術」は、遭難への近道
ビジネスの世界ではよく使われる「戦略」と「戦術」という言葉。 なんとなく「戦略=大きな計画」「戦術=具体的な手段」と理解されている方が多いですが、この2つの関係性を正しく理解することが、経営改善の第一歩です。
これを「旅行」に例えると非常に分かりやすくなります。
- 【戦略(Strategy)】=「どこへ、何をしに行くか(目的地とルート)」
- 例:リラックスするために、家族で北海道へ行き、美味しい海鮮を食べる。
- 【戦術(Tactics)】=「どうやって行くか(移動手段や道具)」
- 例:飛行機を使うか、新幹線か。どのガイドブックを買うか。どんな服を着ていくか。
もし、「北海道で海鮮を食べる(戦略)」という目的地が決まっていないのに、「最新のスポーツカーを手に入れたから、とにかく速く走ろう!(戦術)」とアクセルを踏み込んだらどうなるでしょうか? 猛スピードで走った結果、気づけば沖縄に向かっていた……なんてことになりかねません。
ビジネスも同じです。 「Instagramが流行っているからやろう」「競合が値下げしたからウチも下げよう」。 これらはすべて「戦術(手段)」です。 「誰に、どんな価値を届けるか」という「戦略(地図)」がないまま戦術だけを強化しても、それは「間違った方向へ、全速力で走っている」のと同じことなのです。
中小企業こそ「戦略」が必要な理由
大企業には、豊富な資金と人材(リソース)があります。多少道に迷っても、体力でカバーできるかもしれません。 しかし、私たち中小企業のリソースは限られています。
人、モノ、金、時間、情報……。 この限られた経営資源を、「勝てる場所」に一点集中させること。これこそが、中小企業における「経営戦略」の本質です。
「あれもこれも」と手を広げるのは戦略ではありません。 「あれはやらない、これはやらない」と捨てることを決めるのが戦略です。
社長の仕事は「地図」を描くこと
現場の社員たちは、目の前の業務(戦術)を遂行することに一生懸命です。 「もっと効率的に入力するには?」「もっと綺麗に梱包するには?」と、日々改善を重ねてくれています。
だからこそ、経営者であるあなたには、その梯子(はしご)が正しい壁にかかっているかを確認する責任があります。
「みんな頑張って登っているけれど、この壁の向こうに本当に宝はあるのか?」
一度立ち止まって、この問いに向き合ってみてください。 SNSを頑張る前に、ホームページを作り変える前に、まずは以下の3つを明確にすることから始めましょう。
- 誰に(ターゲット顧客は誰か?)
- 何を(顧客にとっての価値・自社の強みは何か?)
- どうやって(差別化された提供方法は何か?)
この3つが一貫して繋がったとき、はじめて「戦略」が機能し始めます。
戦術のミスは取り返せるが、戦略のミスは致命的
戦術の失敗(チラシのデザインが微妙だった、営業トークが滑った)は、現場の工夫ですぐに修正できます。 しかし、戦略の失敗(ターゲット市場の選定ミス、求められていない商品の開発)は、どれだけ現場が優秀でもカバーすることができません。
「最近、現場が疲弊しているな」と感じたら、それは戦術の問題ではなく、戦略が曖昧なまま走らせてしまっているサインかもしれません。
まずは社長ご自身が、じっくりと「戦略」を練る時間を確保すること。 遠回りのように見えて、それこそが「企業成長」への最短ルートなのです。
【経営者・幹部の方へ】そのリーダーシップ、自己流で悩み続けていませんか?
「頭では分かっているけれど、実践となると難しい…」 そう感じるのは当然です。長年の癖を変えるには、環境と仲間が必要です。
MiraQ(ミラク)では、こうしたリーダーシップの技術を、実践形式で学び合っています。 「任せるのが怖かったけれど、やり方を変えたら部下が驚くほど成長した」 そんな事例が、ここでは毎月のように生まれています。
あなたの組織を変える具体的な「型」を手に入れに来てください。
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プロフィール
一般社団法人未来に輝く企業づくり研究会
中村秀和
社員がイキイキと働き、会社が成長する仕組みづくりを支援することで、未来の子ども達が希望を持てる社会をつくるこを目指して活動しています。
事業の成長と発展でお悩みの企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
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