
開催概要
2025年11月13日(木)、MiraQ(ミラク)の定例研究会を開催しました。
会場は大阪、天満橋の『エル・おおさか』
今回は、現地21名、オンライン3名、合計24名の方にご参加いただきました。
今回のテーマは「企業文化と組織風土」
言葉としてはよく耳にしますが、実際に「自社はどんな文化なのか?」「どんな風土をつくりたいのか?」と問い直してみると、意外なほど難しく、そして深いテーマです。
今回も、日頃の業務ではなかなか言語化する機会のない“組織の内側”を、多くの会社の皆さまと一緒に考える貴重な時間となりました。
当日の流れ
| 16:00 | 代表 中村の挨拶 アイスブレイク「風土と文化の違いって?」 事前動画教材のポイント振り返り |
| 16:30 | ディスカッション① 「4つのタイプを参考にした場合あなたの会社の企業文化は、現在どこに位置しますか?」 |
| 16:55 | 意見共有 |
| 17:15 | 事前動画教材のポイント振り返り |
| 17:20 | ディスカッション② 「好ましい組織風土・企業文化をつくるために、経営者・幹部として明日からできることはなんですか?」 |
| 17:40 | 意見共有 |
| 17:55 | 振り返り |
| 18:00 | 閉会 |
参加者からは下記のような声があがりました。
- 意外とライスワークな働き方をしてる人多いと感じた。でもそれでいいと思っている人も少ないのかなと感じた
- 良い組織風土、企業文化作りには会社としての理念も大切だが、同じくらい個人が明確な行動基準を持って行動すること重要であると気づいた
- 改めて挨拶や、普段の声かけを大事にしたい。また話を聞いて、感謝しあえる組織に向かいたい。
スタッフメモ ~運営の視点から~
研究会の最初は、恒例のアイスブレイクからスタート。
「文化」と「風土」、この2つは似ているようで、実は捉え方や広がりが異なります。
参加者同士でまずは自由に話していただきましたが、
「同じ言葉を使っていても、一人ひとりの定義が微妙に違う」
「どちらも“良い悪い”ではなく、視点が違うだけ」
といった意見が挙がりました。
その後、中村から自身の考えが発表されましたが、
“組織内の多数決で答えが一致するものではなく、むしろ多様であって当たり前”
という言葉が印象的でした。
同じ会社の中でも、立場や経験によって認識が揺れ動く。
だからこそ、まずは“言葉を整える”ことが重要なのだと、全員で確認していきました。
■ ディスカッション①
ここからはいよいよ本題へ。
最初のディスカッションでは、“理念の共有 × 仕事の自由度”を4つのタイプに分類し、自社がどの位置にあるのかを考えていきました。
今回は私自身もグループディスカッションに加わりましたが、その中で改めて感じたのは、
「理念の共有」は言うほど簡単ではないということでした。
私の会社でも、理念そのものは全員が復唱できます。
しかし、ディスカッションを進めていくと、
- なぜその理念になったのか
- その言葉が使われている理由
- その並びのロジック
- なぜそれを大事にしているのか
といった“背景の理解”となると、答えが揃うとは限りません。
つまり、“言葉として覚えている”ことと、“腹落ちして共有できている”ことは全くの別物なのだと強く感じました。
参加者からも似たような課題がたくさん出てきました。
- 「理念共有が弱かったが、最近ようやく変わり始めてきた」
- 「社長の姿から学んではいるが、それを言語化しきれない」
- 「理念はあるのに、現場に浸透するまでが難しい」
- 「ヒビノ価値創造のために、という考え方がとても参考になった」
中でも印象的だったのは、“3つの大丈夫”。
さまざまな企業のリアルな悩みが共有され、「理念ってやっぱり奥深い」という気づきが広がる時間となりました。
■ ディスカッション②
2つ目のテーマは、より実践的な視点へ。
“理想の文化・風土に近づくために、明日から一人ひとりができること”について考えました。
ここでも私自身、ひとつ考え込む場面がありました。
多くの企業が「話しやすい雰囲気づくり」や「認め合う文化」を目指す中、私の会社には実は別の悩みがあります。
それが、「相談しやすすぎる」という課題です。
気軽に声を掛けやすいというのは一見良いことなのですが、
まだ自分で考える前にすぐ誰かに聞いてしまうクセがあるため、依存的な状態が生まれやすいのです。
“話しやすい”と“依存してしまう”の境界線は非常に繊細で、改めてモヤモヤを整理する良いきっかけになりました。
一方で、他の会社の参加者からは、
- 挨拶を丁寧に、基本を大切にする
- まずは小さなコミュニケーションを積み重ねる
- できることを仕組み化していく
といった“明日から確実に取り組める行動”が多く挙げられました。
企業文化は一朝一夕で変わるものではありませんが、こうした小さな積み重ねこそが未来の風土づくりにつながるのだと感じます。
今回のディスカッションを通して、
「依存ではなく、自立できる組織をつくる」
という共通の目標が、参加者の中で自然と共有されていたことが印象的でした。


MiraQ LETTER(ミラクレター)
定例研究会で行われたディスカッションをニュースレター(PDFファイル)にてご覧いただけます。
次回の定例研究会のご案内
| 【テーマ】 | 「財務管理と利益計画」 |
| 【日時】 | 2025年12月11日(木) |
| 【会場】 | エル・おおさか 南72 (予定) もしくはオンライン |
次回のテーマは「財務管理と利益計画」です。
“数字は苦手…”という方こそ、視点の変わる学びになるはずです。
経営における「お金の流れ」を理解することで、意思決定や組織運営にも厚みが出てきます。
12月も、皆さまと一緒に深い学びができることを楽しみにしています。
入会をご検討の方へ
MiraQは、企業の規模や業種を超えて経営者や経営幹部が共に学び、自社を良くする力を育むコミュニティです。
法人単位の入会で定例会にご参加できます。
※MiraQ(ミラク)=未来に輝く企業づくり研究会


